着生植物の根が引っ掛かり、水分や空気を保持するための「人工樹皮」のテクスチャ検証ログ。

🛠️ 3Dプリント出力仕様(スライサー設定)

  • 使用マシン**: Bambu Lab A1 mini

  • 使用フィラメント**: PETG (高湿度環境での加水分解を防止)

  • 積層ピッチ (Layer Height)**: 0.24 mm (程よい階段状の溝を形成)

  • 壁ループ数 (Wall Loops)**: 2

  • インフィル (Infill)**: 15% Gyroid (15%のプラスチックが85%の中空・ボイド空間を支える、実績のある高強度スケルトン構造)

    • 考察:当初1%で試作したが、指で押すと内部でパキパキと剥離音がして強度の不安があった。そのため、現行のHeptapotと同じ「15%」へと軌道修正。15%充填でも内部の85%は完全な空隙(空気と水の通り道)であり、これは天然の軽石や水苔の気孔率とほぼ同等であるため、根の通気性を損なわずに実用強度を最大化できる最適解と判明。
  • ファジースキン (Fuzzy Skin) 設定**:

    • タイプ**: Voronoi (ボロノイ調の有機的な凹凸)
    • ポイント距離 (Point Distance)**: 0.5 mm
    • 厚さ (Thickness)**: 0.5 mm
    • 特徴サイズ (Point/Feature Size)**: 0.1 mm
  • 造形モデル**: プロトタイプとして、壁面彫刻風のアート系3Dモデルを縮小して使用。


🔬 観察と考察

  1. テクスチャの有機性: PETGの光沢感とVoronoiファジースキン(0.5mm厚)が組み合わさることで、まるで溶岩石(玄武岩)や炭化した天然樹皮のような極めてリアルな凹凸が形成された。プラスチック特有のチープなツルツル感が完全に消滅している。

  2. インフィルサイズ(Gyroid 1%)のフィードバック ジャイロイドの1%充填は空隙を作るアプローチとして方向性は正しいが、根が内部へ潜り込むための「侵入路」としてはピッチが細かすぎた。次回はジャイロイドのサイズスケールをさらに拡大するか、充填率を極限まで下げるアプローチを検証する。